「ザ・アドテクノロジー ~データマーケティングの基礎からアトリビューションの概念まで」を読んだ¶
2015/12/30
アドテクノロジー界隈について、説明した書籍。
既存のアドテクノロジーを俯瞰的に理解でき、かつそこまで厚くないので読みやすかった。
最初¶
最初は RTB(Real Time Bidding)/DSP(Demand Side Platform)/SSP(Suply Side Platform) の説明から始まり、 ディスプレイ広告表示時の流れを説明している。
誤解していたのだが、ディスプレイ広告は SSP から表示するのに 良い広告はありませんかと DSP 側に問い合わせるのかと。つまり、
といった流れで広告が表示されるようだ。
ほんの 0コンマ秒で広告は 2 で検索され 3 で競りがあり表示されるのだろうし、 月並みだがすごい世界だなと。
本より 2012年の総広告費は 6兆弱、 ネット広告費は 8,600億程度らしく、 それなりの経済規模なんだろうし、 RTB で表示する広告の競りがある程度には 規模があるんだなと。
14年の国内ゲーム市場、過去最大に スマホゲームがけん引 「ファミ通ゲーム白書2015」 - ITmedia ニュース によると 2014年の国内ゲーム市場は 1.2兆程度。 2014年 日本の広告費|インターネット - ナレッジ&データ - 電通 によると 2014年の国内のインターネット広告費は 1.05兆、 近いといえば近い程度の規模感なんだねえ。
この本でも登場していた 株式会社フリークアウト などのプレイヤーが 登場する程度の規模感のある市場だってことで。
中盤¶
中盤では、 DMP(Data Management Platform)/アトリビューション の説明をしている。
DMP は Google アナリティクス みたいなものかと思った。 誰にどの広告をどの程度表示し、どの程度クリックしてもらえたかなど。
アトリビューション とは、ユーザーをタグで管理し、どのような ユーザーがアクセスしたかとか、どのようなページ遷移履歴があったかなどを 追うことが出きるようにする仕組みのこと。
基本 Cookie だけど、 AdID とかもこの基盤技術に類するんだろうなと思う。
終盤¶
終盤では既存の広告代理店とアドテクノロジーがどのように交差していくかの予想を 各エキスパートとの対談で記載している。
書籍では既存の広告代理店はマス広告を用いて空気感を作り出すのが強く、 アドテク関係者はデータの取扱いがうまいので、今後これらをうまく融合できた 形態になっていくのだろうという話があり、確かにそうなるんだろうなと思う。